<目前に迫る『シルバーコリア』>(下)日本の加藤製作所、高齢者雇用の成功記(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.09 13:27
なぜ高齢者たちを採用し始めたのだろうか。創業者のひ孫である加藤景司代表(54)代表は「会社の代表を引き継いでいくらも経たない頃、注文があふれて週7日ラインを稼動してやっと納品が可能だった」と話した。従業員が連日の超過勤務をしなければならなかったが、地域の若者たちは大都市へと職を探しに出ている状況だった。その時、加藤代表は「中津川の高齢者人口の半分が未就業状態でそのうち17%が就職を希望している」という研究結果を知った。彼はすぐに新聞に求人のビラを挟んで配布した。
「意欲ある人を求める。男女不問。経歴不問。ただし年齢制限あり。60歳以上の方のみ」。
シルバー採用の始まりだった。最初の採用人数は15人。彼らが週末に出てきて仕事をして週7日の生産体制が確保された。加藤代表は3年後に会社の売り上げを15億円から40億円(約375億ウォン)台に引き上げた。2008年のリーマンショックで大多数の日本の中堅企業に「解雇熱風」が吹いたが、ただの1人の従業員も解雇せずに危機を克服した。ただし納品量が減って生産体制を週7日から週5~6日に縮小した。