<目前に迫る『シルバーコリア』>(下)日本の加藤製作所、高齢者雇用の成功記(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.09 13:27
高齢者たちが高齢化と両極化の罠に閉じ込められている状況で出口はどこにあるだろうか。「高齢者オーダーメード型雇用」の創出は幸せな老後を保障する核心代案に挙げられている。成功裏に高齢者の雇用実験を進行中である日本の中堅企業を訪れ、その可能性を模索してみた。
先月5日午後、日本の岐阜県中津川市にある金属部品製造会社「加藤製作所」の工場。厚さ30センチの鉄扉を開いた。作業場の中で男性従業員4人が三菱重工業に納品する部品を研磨したり削ったりしていた。「MRJ」と呼ばれるこの部品はボーイング787機に入るため微細な不良も許されない。工場全体に休憩時間を知らせる大きな鐘の音が鳴ると、あっという間に照明が消えた。2時間、目を一度も離さないほど部品の手入れに熱心だった従業員たちがその時初めて頭を上げて外に出てくる。作業帽とゴーグルをとると白い髪の毛に目じりにも深いしわが刻まれている。加藤製作所の60歳以上の高齢者従業員、別名「シルバー(Silver)」たちだ。