【コラム】初めて輸出されたハングル、世界公用文字になるか

【コラム】初めて輸出されたハングル、世界公用文字になるか

2009年09月04日10時16分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ハングルが初めて海外の少数民族の公式文字に採択された(本紙8月7日付記事参照)。インドネシア・スラウェシ州バウバウ市に住むチアチア族は、独自の言語を持っているがこれを表記する文字がなく、言語が消滅する危機にさらされていた。訓民正音学会の努力でチアチア族の生徒らはハングルで書かれた教科書を通じて民族語を学び、彼らの文化と伝統をつなげていけるようになった。

  最初のハングル輸出後、残る課題を問う記事もある。学びやすく科学的なハングルの優秀性は認めるが、本当に世界化を果たすためにはハングルでできた高級コンテンツの開発に力を入れるべきとの指摘だ。2つの記事を読んでハングルの世界化の意味について考えてみよう。

  ① ハングルは音と文字が1対1で対応する唯一の表記手段だ。英語もハングルのように音を記号として示す表音文字だが、ハングルと違い発音記号を別に使用している。

  ハングルの正確な表音性は創製当時から強調された。集賢殿(チプヒョンジョン、朝鮮時代の宮中に置かれた学問研究機関)の学者だった鄭麟趾(チョン・インジ、1396~1478)は、「訓民正音解例」の序文を通じ、「ニワトリの鳴き声まで表記できる文字」と完璧な表音文字を作り出した自信を示した。少数民族の言語が持つ多様で独特な発音を混乱なく表記する最適の条件を持っているということだ。

  チアチア語の教科書を作ったソウル大学言語学科のイ・ホヨン教授は、「伸張した国力と韓流の影響が大きかった」と語る。

  ② ハングル輸出の目的と意味は

  7000余りに達する世界の言語のうち、半分は2100年までに消滅する危機に置かれているとワシントンポストが3月に報じている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は「ひとつの言語が消滅すれば、われわれは人間の思考と世界観について認識し理解する道具を永遠に失うことになる」と警告した。

  世界の言語学界は消滅危機にある少数民族の言語を保存し、教育するのに力を入れている。ハングルが担当すべき役割がここにある。独自の文字がない少数民族の言語をハングルで記録することで、人類の文化の多様性を維持するのに寄与できるという意味だ。

  ③ ハングルの世界化に向けた課題は

  小説「大地」の作家、パール・バック(1892~1973)はハングルについて、「24個の単純なアルファベットと数種類の組み合わせの規則だけで無限に近い音を表現できる驚くべき言語」だと称賛した。こうしたハングルの科学的で簡潔な体系のおかげで韓国の非識字率は1%にも満たない。ユネスコが世宗(セジョン)大王の誕生日である9月8日を「国際識字デー」にし、識字に寄与した個人と団体に授与する賞を「世宗大王文解賞」と定めた理由だ。

  ハングルの優秀性が表記手段の側面にだけとどまってはいけない。チアチア族がハングルを受け入れるのには韓流の力が大きかったというように、ハングルで疎通できる質の高い文化コンテンツを開発していくことが重要だ。文字の科学性だけ強調する代わりに優秀なコンテンツで韓国と韓国文化に対する好感度を高めることがハングルの世界の礎石になるということだ。

  

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