誰が金英哲のソウル訪問に花道を用意したのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.28 14:38
文在寅政権はすでに五輪女子アイスホッケー南北合同チームの構成をめぐり痛恨の経験をした。政府の決定に拍手喝采を期待したが、逆だった。ハンギョレ21とグローバルリサーチが23-25日に実施した世論調査は批判世論が続いていることを示している。単一チーム構成が「公正でなかった」という意見は74.4%にのぼった。(中央選挙世論調査審議委員会ホームページ参考)。特に若い20・30歳代の反感が大きかった。
問題は、これら世代の厳しい対北朝鮮認識の出発点になったのが「天安」爆沈挑発という点だ。2010年11月の延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発から2015年8月に非武装地帯(DMZ)で発生した木箱入り地雷事件まで、同世代の将兵が無惨に犠牲になるのを見た結果だ。金正恩の核実験とミサイル挑発、「ソウル核火の海」脅迫を経験した世代は北朝鮮を「世襲独裁国家」として背を向けて久しい。ところが政府は挑発の総責の金英哲に免罪符を与えた。感受性が高い20・30世代のアキレス腱に触れたのだ。