<文化が力だ>(4)韓国企業文化、今こそ変えよう…企業の文化支援(下)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 14:44
韓国にも文化後援(メセナ)の価値を認識する企業が次第に増えている。KT&Gは毎年、売上額対比2%程度の500億ウォン(約50億円)以上を国内外の多様な社会貢献活動に投資している。ソウルの弘大(ホンデ)入口や論山(ノンサン)・春川(チュンチョン)で運営する「想像の広場(複合文化空間)」は、企業も文化芸術団体も満足している模範事例だ。潜在力のある新人ミュージシャンを発掘する「バンドディスカバリー」や新進デザイナーのアイデアをもとに商品を開発する「コリアデザインチャレンジ」が代表的だ。KT&Gは物的支援だけでなく非主流・新人芸術家に活路を用意しながらも年140万人以上の観客を引き込んでいる。
越えなければならない課題もある。昨年、韓国の企業メセナ規模は1771億ウォンで日本の5分の1水準だ。2007年(1876億ウォン)に比べ100億ウォン以上減った。多くの支援が中長期的計画のない1回きりの行事として行われたことによるものだ。メセナ活動について過度な広報を要求する慣行も、慢性的弊害の1つだ。企業から多いと全体の30%におよぶチケットを要求していたら、収益を出すためにチケット価格を上げる副作用が発生したりもする。