【コラム】着実にうまく行く企業の共通点=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.31 14:28
2006年ドイツの国民的企業シーメンスで大変な腐敗スキャンダルが発生した。4億6000万ユーロに達する秘密資金を作って各国の公共機関や政治家たちにわいろとしてばらまいたのだ。株価の下落、途方もない罰金と和解金、ブランドイメージはもちろんドイツ国民の信頼までも崩れてしまった。こうした状況で新しい会長になったピーター・ロシャ氏は、徹底した遵法経営の意志を明らかにして制度を改善していった。役職員が同感し、積極的に指針に従ったことに伴ってドイツ国民は彼らの意志を感じ、再び信頼するようになる。そして今日のシーメンスは反腐敗文化の拡散モデルであり倫理企業として再び認められることになった。
これは「倫理経営(Ethical Management)」の重要性を物語る代表的な事例だ。うまく行っていた企業も倫理的問題で社会的信頼を失えば門を閉めかねない。持続可能な成長のためにも必要な徳性である。