二重国籍を持つ人の場合、兵役の義務を終えるまで、韓国の国籍を放棄できないようにした国籍法が、今月4日、国会で可決されたのを受け、国籍放棄届けを提出する人が急増している。1日平均1~2件にすぎなかった同届けの提出者数が、国籍法改正案が国会で可決された今月4日以降、100倍以上に急増し、その大半が、兵役免除を目的にした男性であることが分かり、非難する声が高まっている。
11日、ソウル陽川区(ヤンチョング)にあるソウル出入国管理事務所・国籍業務出張所には、普段の数十倍にのぼる人が押し寄せ、業務が中断するほどだった。匿名を求めた保護者は「軍隊免除のため、やむを得ず選んだ」とし「軍隊問題が、米国にいる息子の学業を妨げることになっては困るから」と話した。ソウル出入国管理事務所によると、今年、月平均20人余にすぎなかった国籍放棄申告者が、今月に入り10日現在386人にのぼっている。