【中央時評】金正恩委員長の間違った判断(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.03 12:03
米国のあるメディアは2017年を「金正恩(キム・ジョンウン)がトランプに勝った年」と評価した。核・ミサイル実験で米国を苦境に陥れたということだ。しかし筆者の考えは違う。繰り返し判断を誤った結果、窮地に追い込まれたのは北朝鮮の金正恩労働党委員長だ。2018年は金委員長にとって非常に難しい年になるだろう。
2年前に4回目の核実験を準備しながら金委員長と彼の策士はこう考えただろう。「我々が核・ミサイル実験を続けても米国はこれといった制裁案を出せず、出すとしても中国が協力するはずがなく、中国が協力するとしても我々の経済はびくともしないだろう」。しかしすべてが判断ミスであることが明らかになった。まず、トランプ大統領は対北朝鮮制裁に関する限りブルドッグのように執拗だ。さらにトランプ大統領は予測不可能であり、瞬間移動が可能なツイッターという武器で金委員長を苦しめる。2つ目、中国は国連安保理の制裁を実行している。その結果、昨年の北朝鮮の対中輸出は前年比で3分の1以上減少したとみられる。今年は北朝鮮の輸出が90%以上減少する可能性がある。最大の金脈を失った金委員長は裏切られたと感じるだろう。