しかし文化体育観光部によると、先月末基準で全国に登録された観光ホテル６８３カ所のうち半分の３４４カ所がこれを守っていない。最初から等級決定を受けていないホテルが１７７カ所、３年経過後に再審査を受けていないホテルが１６７カ所に達する。文化体育観光部観光産業課のキム・ソンウン事務官は、「現行の観光振興法では等級審査と再審査を受けなければなければならないと明示されているが処罰規定がないため」と説明した。さらにＤホテルのようにエンブレムを実際の等級より高い等級で付ける場合もある。このホテルの支配人は「今春に旅行会社が中国人観光客もたくさん来るのに２等級では困ると要求したので取り替えた」と話した。このホテルは取材陣が寄った翌日すぐにエンブレムを２等級を意味するムクゲ３個に交換した。

啓明（ケミョン）大学ホテル観光学科のオ・イククン教授は、「等級審査や再審査を受けないのは無免許あるいは有効期間が過ぎた運転免許証を持って運転するのと同じこと。営業停止など実効的な制裁案をまとめホテル産業全体に対する信頼を構築する必要がある」と指摘した。韓国政府は１７日に大統領主宰で第１回観光振興拡大会議を開き、来年から覆面評価を導入するという内容を発表している。

等級審査と再審査をホテル業者が影響力を行使する韓国観光ホテル業協会と韓国観光協会中央会が担当するのも問題と指摘される。米国の場合、消費者団体である米国自動車協会（ＡＡＡ）で施設評価は公開で、サービス評価は非公開で行う。スペインは政府レベルで経営観光省が年１回施設とサービスを評価して点数を付けている。




観光コリアに泥を塗る“ずさん管理”…信頼できないホテル等級（１）