「偽善国が世界を動かす時代は終わり」…債権国・中国の挑戦状(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.15 11:29
それでも米国の財政危機を眺める中国政府には余裕がある。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「米国の負債限度増額をめぐる論争が膨らんだ7月にも中国は569億ドル分の米国債を追加で購入した」と伝えた。「米国がデフォルトするはずがない」と見なし、米国債を有利な条件で購入する機会にしたということだ。
中国は米政府のシャットダウンとデフォルト懸念を自国経済のパワーを誇示する機会としている。また世界の基軸通貨である米ドルのぜい弱性を問題視し、人民元の国際化の名分として活用する意図も見える。
新華社通信は「脱米国化改革の核心としてドルに代わる新しい基軸通貨が作られるべきだ」とし、国際通貨基金(IMF)と世界銀行で新興国の地位が強化される必要性を強調した。1944年に米ドルを基軸通貨に定めて以来70年間続いてきた体制に正面から問題を提起したのだ。中国の現在のIMF議決権は3.65%と、イタリア(3.81%)より低い。米国(16.75%)の5分の1だ。一方、昨年の中国の国内総生産(GDP)は8兆2210億ドルと、米国(16兆2446億ドル)の半分を上回る。AFP通信はIMFの改革作業が3年前から推進されてきたが、米国の牽制で十分に実行されていないと伝えた。