<サッカー>韓国代表に「ベント効果」、選手も「何か違う」

<サッカー>韓国代表に「ベント効果」、選手も「何か違う」

2018年09月13日13時33分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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サッカー代表親善試合の韓国-チリ戦が11日、水原(スウォン)W杯競技場で行われた。韓国代表のベント監督が試合を見ている。
  「何か違う」。サッカー韓国代表の選手は「新リーダー」パウロ・ベント監督(49、ポルトガル)をこのように表現した。先月23日に就任したベント新監督がAマッチ2連戦を1勝1分けで終え、ひとまず合格点を受けた。7日に「北中米の強豪」コスタリカ代表に2-0で完勝し、11日には国際サッカー連盟(FIFA)ランキング12位のチリ代表と0-0で引き分けた。

  カリスマあふれるベント監督だが、「サッカー学者」と呼んでもよさそうだ。学者のように研究して準備する。まだ就任初期ではあるが、サッカーに没頭する誠実な面が見える。韓国での住宅はソウルでなく京畿道高陽市一山(イルサン)のマンションに決めた。

  一山に住むことにした理由は事務室がある坡州(パジュ)代表チームトレーニングセンターから近いからだ。約25キロの距離で、乗用車で27分しかかからない。ポルトガルのリスボンにいる夫人も近いうちに韓国に来る。

  週末の8日は選手団の公式外出日だった。しかしベント監督とコーチ陣は坡州の事務室に残って映像分析に集中した。ベント監督はコスタ首席コーチ、クエーリョ守備コーチ、シルベストレGKコーチ、ペレイラ・フィジカルコーチの4人のポルトガルのコーチと共に韓国に来た。「チーム・ベント」は常に一緒に行動してサッカーに関する討論をしている。

  国内選手のある代理人は「ポルトガル人コーチ陣は選手時代に華麗な経歴がなかったため当初は疑問があった。しかしコーチ陣が練習で5対2のボールの奪い合いに参加した時、相当の実力を見せたので驚いた」とし「コーチ陣は招集前から10日分のスケジュールを準備して送った。このため選手の間では『何か違う』という声が出ていた」と伝えた。

  ベント監督はサッカー場でサッカー以外のことに気を使わない。Aマッチがある日にもスーツではなく代表チームのグレーのトレーニングウェアを着る。右の胸の部分にはベント監督のイニシャル「PB」が入っている。

  ベント監督の側近は「ベント監督は普段からステーキとパスタを驚くほどよく食べる大食家だ。上着を脱げば総合格闘技UFC選手のような筋肉がある。普段はカーディガンやジーンズなど『スマートカジュアル』を好んで着るが、サッカー場ではサッカー以外のことは気にせずトレーニングウェアを着ている」と伝えた。

  ベント監督は競技場に入ればまずベンチのメンバーと一人ずつ握手を交わしながらあいさつする。ゴールが決まっても表情の変化がない「ポーカーフェイス」だ。主将の孫興民(ソン・フンミン、26、トッテナム)はインタビューで「ベント監督を一言で表現してほしい」と聞かれると「最高のカリスマ」と答えた。

  ベント監督は「原則主義者」でもある。選手団の最初のミーティングでチームが一つになるために必ず守るべき事項を公表した。ベント監督は「食事時間の携帯電話使用は禁止する。携帯電話を触る代わりに選手の間で多くの対話をしてほしい」と強調した。また「バスの移動時間を守らなければ競技場まで自分で来なければいけない。もし私が決められた時間に到着していなくてもバスは出発する」と話した。ポルトガル代表監督時代に食堂で元マンチェスターユナイテッドのルイス・ナニの携帯電話が鳴ると、携帯電話をごみ箱に捨ててしまったことは有名なエピソードだ。

  ベント監督はチームミーティングの前にパワーポイント資料を準備し、選手の前でプレゼンテーションをした。ベント監督が強調した5つの言葉はチームワーク(Team-work)、信念(Conviction)、犠牲(Sacrifice)、自負心(Pride)、情熱(Psssion)だった。各単語から一文字ずつ抜いて合わせると「KOREA(大韓民国)」となる。

  ベント監督が代表チームを引き受けてから1カ月も経っていないため評価するのはまだ早いという意見も多い。シュティーリケ監督も就任初期には「神(God)」を意味する「ゴッティーリケ」と呼ばれた。しかしその後は選手に敗因を転嫁するなどの姿が表れ、ファンの非難を受けた。

  4-3-2-1フォーメーションを駆使するベント監督はビルドアップを通じた速い展開の攻撃を追求する。コスタリカには通用したが、南米の強豪チリの圧力には苦戦した。ハン・ジュンヒ解説委員は「ベント監督のデビュー戦の成績は100点満点で85-90点を与えたい。韓国サッカーの慢性的な問題は守備だ。失点の危機があったとはいえ、2試合を無失点で終えた。またフルバック、ウインガー、トップとつながる連係プレーが出てきた」とし「ベント監督はポルトガル代表チームのように実利を得ながらもゲームの支配力を強調している。ただ、細かな点は整えなければいけない」と評価した。

  ベント監督はポルトガル代表監督当時、スーパースターのクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)を中心に戦術を組んだ。ロナウドを左サイドに配置し、フリーロールに近い役割を任せた。ユーロ2012ではベスト4に進出したが、2014ブラジルワールドカップ(W杯)ではグループリーグの壁を越えることができなず敗退した。ロナウドに対する依存度が過度に高いという指摘を受けた。

  ベント監督は韓国代表を引き受けた後、孫興民(ソン・フンミン)を左ウイングに起用し、ロナウドのように自由な動きを強調している。黄儀助(ファン・ウイジョ)などチームトップのFWが振るわない場合、「孫興民ジレンマ」に陥ることもある。ベント監督は選手たちに「技術があり、代表チームに対する熱望があってこそ代表メンバーに選ばれる資格がある」と語った。国内に滞在中のベント監督は来月12日にウルグアイ代表、16日にパナマ代表との親善試合に臨む。

  ◆パウロ・ベント

  出生:1969年6月20日、ポルトガル・リスボン

  監督経歴:スポルティング(2005-09)、ポルトガル代表(2010-14)、クルゼイロ(2016)、オリンピアコス(2016-17)、重慶(2018)

  主な成績:ポルトガルFAカップ優勝(2007、08)、ユーロ2012ベスト4

  趣味:特になし

  

  

  
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