【社説】北朝鮮の脅威を蔑ろにして韓日米の連携から離脱しては困る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.08 08:36
4日、北朝鮮が発射した短距離発射体の危険を蔑ろにする与党から懸念される発言が相次ぎ出ている。共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は7日「かつての南北および韓米関係を脅かす深刻な事案ではない」としながら「人道的対北食糧支援は積極的に考慮しなければならない」と主張した。同党のアン・ギュベク国会国防委員長は輪をかけた。彼は国防部報告の後「短距離ミサイルではない可能性が大きい」とし「挑発の意図というよりは火力打撃訓練だった」と説明した。北朝鮮が発表した通りだ。正義党のキム・ジョンデ議員はさらに「短距離ミサイルだが、猫のような子虎のことで大げさに騒ぐことはない」とした。大きさだけが小さければ危険ではないのかと問わざるを得ない。
国民の命がかかっている安保問題は常に最悪に備えるのが常識だ。国内外の多くの専門家が北朝鮮版イスカンデルミサイルである公算が大きいと見ているにもかかわらず、その可能性を一蹴しようとする雰囲気は懸念される。北朝鮮が17カ月間、挑発を自制してきたのは事実だ。だが、それでも韓米に対する敵対的態度まで捨てたわけではない。北朝鮮の宣伝メディア「メアリ」は7日先月に開かれた韓米連合編隊軍の総合演習および8月に予定された19-2同盟演習をめぐり「そのような軍事的挑発が南北間の信頼を崩して危険な状況に追い込む可能性がある」と脅かした。