【社説】保健当局が動いて「ハンバーガーフォビア」拡散防止を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.11 10:40
韓国の巷では「ハンバーガーフォビア」が拡散し、ハンバーガーの店から消費者の足が途絶えるなど波紋が広がっている。別名「ハンバーガー病」に対する懸念のためだ。これは昨年9月、あるマクドナルドの店で、ハンバーガーを食べた後に溶血性尿毒症症候群(HUS)にかかり、腎臓機能の90%を失ったというAさん(4)の家族が、5日、マクドナルド韓国支社を検察に告発しながら騒ぎが大きくなった。しっかりと熱を通していないパテを食べたためにHUSにかかったという主張だ。実際、1982年米国でも、しっかりと熱を通していないマクドナルドハンバーガーのパテによって集団食中毒が起き、そのうちの一部が合併症でHUSにかかったという事実が伝えられ、これがハンバーガー病と呼ばれるようになったのだ。
医療界では、HUSが病原性大腸菌O157を原因菌とする腸管出血性大腸菌感染症に感染した後、腎臓機能が低下して合併症を起こす可能性があると説明する。だが、O157の感染ルートは、火をしっかり通していない肉類製品だけでなく、乳製品や野菜など多様だ。韓国マクドナルド側は「最近議論になっているパテは牛肉ではなく『国産豚肉で作られた製品』であり、内蔵を混ぜて作ったひき肉といううわさとは異なり、韓国製品のパテには内蔵を混ぜていない」と主張した。