韓経:【社説】「砂袋」を付けて走る韓国製造企業の現実
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.08 14:26
世界主要国の製造業が好調の中、韓国は不振を免れないという韓国経済新聞の報道(6月7日)は、韓国産業の現実をそのまま見せている。韓国経済新聞の深層分析は製造業の業況を判断する基準の「購買担当者景気指数(PMI)」で診断したが、他の定性的評価でも結果は大きく変わらないだろう。企業の新規注文、生産、在庫などを数値化したPMIで韓国はいわゆる「G20」(主要20カ国)のうち通貨危機説が浮上しているトルコを除いて最も低い。
こうした評価は十分に予想可能なものだった。規制が多く、新規投資誘引要因が減る状況では、むしろ必然的な結果と見るのが妥当だろう。
韓国企業が直面している最も大きな問題は何よりも細かい規制と労働改革不発による硬直した経営環境と見なければならない。首都圏の工場抑制のような「立地規制」は企業リショアリング(国内Uターン)まで阻んでいる。労働組合寄りの「雇用規制」は仕事の増減が随時変わる製造企業でも派遣勤務などを難しくし、勤労の柔軟性を落としている。出資制限など「投資規制」も多い。