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<フィギュア>ミュージカル監督・俳優も認めるキム・ヨナの感情演技

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.05 13:41
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映画・ミュージカルよりも深い感動が週末のソウル木洞アイスリンクで生まれる。

復帰した“フィギュア女王”キム・ヨナ(23、高麗大)が第67回全国男女総合フィギュア選手権大会に出場し、5日にショートプログラム、6日にフリーの演技を行う。キム・ヨナが女子シングルで1位になる場合、3月にカナダ・ロンドンで開催される世界選手権大会の出場権を獲得する。

 
キム・ヨナの国内大会に対する期待感はいつよりも大きい。魅惑的な演技を見せたカムバック舞台のためだ。キム・ヨナは昨年12月初め、ドイツNRW杯で20カ月ぶりに復帰し、今季の女子シングルの最高点(201.61点)で優勝した。

“名品ジャンプ”だけでない。ヴァンパイアに吸血された女性(ショートプログラム)、レ・ミゼラブルの純粋な少女コゼット(フリー)に変身したキム・ヨナの演技は、芸術性が高い作品を待ち焦がれていたフィギュアファンの心を潤わせた。

文化・芸術家はキム・ヨナの演技をどう見たのか。

ミュージカル「グリース」などを演出したチョン・テヨン監督は「キム・ヨナのような俳優がいればすぐにキャスティングする」と“フィギュア女王”の演技を絶賛した。チョン監督は「レ・ミゼラブルは印象的だった。刹那の感情を表わすことをミュージカルでは“感情を刻む”というが、キム・ヨナの演技は瞬間瞬間が生きている」と話した。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」は「オペラ座の怪人」「キャッツ」「ミス・サイゴン」とともに世界4大ミュージカルと呼ばれる。キム・ヨナの表現力にはミュージカル「レ・ミゼラブル」の魅力が不足なく込められているという評価だ。

「A work」の旋律に合わせて線の太い演技を始めたキム・ヨナは、エポニーヌの主題曲「On my own」に入ると切ない表情と動きを見せた。エポニーヌはコゼットの恋人マリウスを片思いした女性だ。チョン監督は「内心を抑え込むような切実さが見える。キム・ヨナのレ・ミゼラブルは10点満点で10点」と評価した。

現在、大邱で公演中のミュージカル「レ・ミゼラブル」でコゼット役を演じるイ・ジスさん(20)は「これまでキム・ヨナ選手の演技をすべて見てきた。キム選手のコゼットは非常に繊細で美しく、私も大きなインスピレーションを受けた」と語った。

文学界の称賛も続いた。イ・ソンホ漢陽大英文学名誉教授はあるコラムで、キム・ヨナの作品理解力を高く評価した。イ教授は「苦悩と絶望がレ・ミゼラブルの一つの軸をであるなら、希望と期待など肯定的な感情が作品のもう一つの軸をなしている。キム・ヨナは2つの相反するテーマを調和させる表現をした」と説明した。

キム・ヨナはこの夏、「レ・ミゼラブル」のミュージカル映像を見て作品に没頭したという。キム・ヨナの所属事務所オールザットスポーツの関係者は「振付師デービッド・ウィルソンがキム・ヨナに『レ・ミゼラブルは繊細だが、その一方でパワフルな作品』と紹介した。キム・ヨナはこれを消化するために感情の演技に多くの力を注いだ」と伝えた。

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