食品衛生検査せずに「合格」、細菌汚染の食品が検査通過
ソウル中央地検刑事2部は10日、食品医薬品安全庁の委託を受けた食品衛生検査専門機関のD食品研究所の所長を拘束起訴した。細菌・大腸菌などが検出されたギョーザや調味料などの加工食品に対し虚偽の試験成績書を発給していた容疑だ。
検察によると、この研究所は昨年、ある食品メーカーのプルコギから1グラム当たり810個の大腸菌(許容値は10個以下)が検出されたが、1個も検出されなかったかのように偽装した。また別の会社のギョーザからは許容値の11倍となる110万個の細菌が発見されたが、8万8000個しか検出されなかったように装った。こうした手段で食品メーカー8社と共謀し13品目について成績書を偽装していた容疑を受けている。
この研究所は2006年から今年5月まで12万件の衛生検査を処理した。全国65の検査機関のうち売り上げ規模が5位に入る研究所で、昨年だけで20億ウォンの売り上げがあった。しかし正常に検査した品目は5%にすぎず、残り11万4000件については検査をしていなくても‘適合’の判定を下していた。