【社説】トランプ大統領の訪韓を控えて相次ぐ反米扇動
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.06 10:51
7、8日のトランプ米大統領の訪韓に冷や水を浴びせるような動きがあちこちで感知されている。韓国戦争(朝鮮戦争)以降で戦争の可能性が最も高まっている現在、トランプ大統領の訪韓は強固な韓米同盟を再確認して北核危機の平和的解決を推進する契機として意味が大きい。ところがトランプ大統領に「北朝鮮を威嚇した罪」を問うというあきれるような動きが反米陣営から出ている。トランプ大統領の訪韓中に問題が発生しないか懸念される。
まず7、8日に警察に申告されたソウル都心の反米集会・デモだけで50件を超える。全国民主労働組合総連盟(民主労総)の主導で220余りの団体が集まった「ノー(No)トランプ共同行動」が核心だ。7日には青瓦台(チョンワデ、大統領府)に、8日には国会に集まり、トランプ大統領を24時間追いながらデモをすると意気込んでいる。スローガンを「ろうそく民心」と定め、反米が国民の世論であるかのように見せかけているという指摘も出ている。元統合進歩党議員2人が所属する民主党の参加も懸念される。
トランプ大統領の8日の国会演説でも何らかの問題が発生しないか心配だ。すでに民主党はTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に反対してきた韶成里(ソソンリ)の住民とともにトランプ大統領訪韓反対記者会見を行い、国会付近に訪韓反対の横断幕を設置した。同党所属の議員2人がトランプ大統領の演説中に反米のカードを掲げたり野次を飛ばす可能性もある。丁世均(チョン・セギュン)国会議長と与野党指導部は24年ぶりに国会を訪れる米大統領に問題が発生しないよう、突出行動の可能性を遮断するのに全力を注ぐ必要がある