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【中央時評】粗暴な北朝鮮政権に厳父慈母とは?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.06 11:32
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普段から犬は別に好きではないが、米国で一時最も好んで見た番組が『ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ち、わかります~(原題:dog whisperer)』だった。シーザー・ミランというドッグトレーナーが問題のある愛玩犬を訪ねて問題を解決し犬のしつけを助ける過程を見せる番組だった。見るたびに感心し確信した。あのトレーナーは前世で明らかに恐ろしく大きな犬だっただろうと。どれだけ荒々しく問題を起こす犬でも彼の前ではおとなしくなった。そして彼がやる通りに買い主がまねればほとんどの犬の問題行動は解決した。

犬の心理は学んだこともなくまったくわからないが、その番組をつくづく見ながら効果的な犬の教育法の核心は2種類だと感じた。最初は一貫性で、2番目は本質的に犬を教育するのではなく、その買い主である人を教育する過程ということだ。多くの場合、買い主が犬をどのように扱わなければならないのか知らず慌ててしまい訓練の一貫性を失うことになり、結局その犬は全くコントロールできない状態になってしまうのだ。犬にはだめなものはどんな場合でもだめだと一貫性を持って教えなければならないのに、最初はだめだと言っていたのに犬があまりに吠えたり他の人や犬を威嚇する時にむしろその不適切な行動を許したり買い主がなだめたり抱いたりする。

 
このような行動は犬に対し自分が吠えることや威嚇するなどの不適切な行動が褒められると錯覚させてしまい、その犬はさらに強く吠え、威嚇し、不適切な行動を極端にやることになる。特に家族数人が一貫性を失ってそれぞれ異なって犬に接すれば、どんな行動が褒められ罰を受けるのかについて混乱した犬は、自分が犬であることも忘れ気に入らない家族にも敵対的に接することになる。そこでそのトレーナーは常にその買い主と家族に犬に対しみんな同じく一貫した行動をしなければならないと強調する。もちろん番組だったがその効果はすごかった。こうした原則は単に犬の訓練にだけ該当するのではない。行動に問題がある子どもたちを訓育する過程を見せる番組『うちの子が変わりました』では多くの場合、両親の一貫しない行動、両親と祖父母間の養育をめぐる対立などが子どもの問題行動の主な原因で、その処方もすべての養育者が一貫した訓育方向を維持するというものだった。

最近の北朝鮮の相次ぐミサイル発射と核実験のような無謀で誤った行動も部分的に同じ原理で理解してみることができる。北朝鮮政権の意志決定を愛玩犬や子どものそれのように単純化するわけにはいかないが、そのすべてのことも結局人間の認識・思考・選択・行動によって決定されるものなのでこうした分析はそれなりに意味がある。北朝鮮政権は3代にわたる世襲をして60年余り統治してきたが、韓国の政治は各政権が指向するところによりその一貫性を失ってきた。時には敵対的に、時には暖かい太陽の光に、時には力で、時には対話で。最近では北朝鮮に対する対外的補償と処罰を決めた米国・韓国・中国・ロシアのような主要国の間でもその対北朝鮮政策の協力が大きく揺らいでいる。特に韓国と米国の間の北朝鮮の核解決方式にも溝が見られると専門家らは懸念する。

北朝鮮はこうした状況をどのように認識しているだろうか。両親の一貫しない訓育で子どもが必ずしも悪い方向に曲がっていくのではない。ただ自分に最も利益になる戦略を探すことになりその行動をすることになるのだ。どのような行動は絶対にだめだという、そしてその行動をすればいわゆる強い処罰と「勘当する」と脅迫する父と、「言葉で言えばいいのになぜ子どもを殴るのか」と父を止め子どもにそんなことは絶対にないと話す母の間でその子どもは何を選択することになるだろうか。強い処罰もひとつの効果的な訓育方法で、対話も良い訓育方法だ。人本主義次元から対話が望ましく見えるが、そのどれも絶対的に良い方法ではない。別の見方をすれば核心は訓育ともっと大きいビジョンの一貫性だ。

もちろん両親がひとつのチームとして「厳父慈母」の役割を担うことができる。しかしこの役割分担の戦略は両親が子どもの未来と訓育方向に対する合意の下に緊密な協力と信頼を通じてだけ可能だ。もしその協業の前提がないならば教育問題は常に夫婦げんかの種になる。そしてかみ合わない厳父慈母の子どもは普通は父を憎み、母を見くびることになる。果たして現在の対北朝鮮政策で韓国と米国はこうした協力と信頼程度は十分に確保されているのだろうか。そうでないならば子どもでもない北朝鮮政権に生半可な厳父慈母戦略のようにでも受け止められるだろうか。

ホ・テギュン/高麗(コリョ)大心理学科教授



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