【コラム】低物価の長期化がもたらす悪夢=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.27 10:12
消費者が今後長期間にわたり物価がほとんど上がらないと思うならば、今の生活が苦しい状況で不要不急な消費は最大限後回しにしようとするだろう。これは消費をより一層萎縮させるものであり、企業の生産不振もさらに深刻化して収益性も悪化するだろう。企業の立場としては消費が萎縮すると予想されれば投資を増やそうとはしないだろう。
企業の実績悪化と投資減少は雇用不振を招き、家計は雇用不安によって消費をより一層減らそうとする。また韓国だけでなく世界的に需要が振るわない状況なので輸出改善を期待することも難しい状況だ。消費と企業実績が振るわなければ政府の税収が減少し、これは政府支出の減少につながる恐れがある。すなわち低物価が持続すれば景気がより一層鈍化する悪循環の過程に入りかねないということだ。