百済人の顔を復元してみると、女性は典型的な北方系、男性は…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.24 16:29
今から約2000年前、韓半島中西部に華麗な文化の花を咲かせた百済人の顔はどんな姿だったのか。 文化財デジタル復元専門家のKAIST(韓国科学技術院)のパク・ジンホ選任研究員(文化技術大学院)と‘顔専門家’と呼ばれるチョ・ヨンジン博士(美術解剖学)が、デジタル先端技術を利用して百済人を代表する男性と女性の顔を復元した。 デジタル復元でよみがえった百済人は顔が長く、目の間が狭い典型的な北方人の顔をしていた。
古墳の壁画などにさまざまな顔が描かれている高句麗人とは違い、百済人の顔を表した記録や遺物は多くない。 今回の復元は、熊津百済時代の貴族が描かれた中国の絵「唐閻立本王会図」(以下、王会図)と80年代の忠南扶餘陵山里の古墳群から出土した百済貴族夫人の遺骨を基礎に行われた。
男性の場合、現在、台湾国立故宮博物館が所蔵している王会図(幅238.1センチ、高さ28.1センチ)に描かれた百済の使臣の姿に基づき、チョ・ヨンジン教授が頭部モデリングをし、先端レーザースキャナーでこれを3次元スキャンした後、顔の輪郭を復元した。 女性は陵山里53号墳で発見された6世紀ごろの百済の貴族夫人の破片化した頭蓋骨を集め、全体頭部を復元した。