辛格浩ロッテ会長、文学徒から半世紀で40兆ウォンのグループに育成(2)
辛会長はその投資家に借金を返すため全力を尽くし、1年半ですべて返済、感謝の気持ちで住宅1軒を贈った。 97年3月にオープンした釜山(プサン)ロッテワールドの開館式では、日本の元首相4人が韓国に来て一緒にテープカットを行った。 日本現地でも珍しいことで、辛会長の幅広い交遊が分かる。
67年に辛会長は韓国にロッテ製菓を設立し、母国への投資を始めた。 ロッテグループの関係者は「この時から日本で稼いだ金を韓国に投資し始めたが、韓国で稼いだ金を日本に持って行くことは一度もなかった」と述べた。 辛会長は韓国に進出する際、食品会社ではなく重化学会社の設立を希望していたという。
日本の工業化を見ながら将来性があると判断したのだ。 辛会長は石油化学事業を検討した後、政府に提示したが、LGグループが事業者に決定したため断念するしかなかった。 朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領の勧めで年産100万トン規模の製鉄所の建設を推進したが、これも韓国政府が後に「製鉄業は国家ですることにした」と伝えられ、あきらめた。