韓国科学界、「偽国際学術大会事態」で衝撃

韓国科学界、「偽国際学術大会事態」で衝撃

2018年08月17日11時00分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「話を聞いて暗澹たる気持ちになった」「あってはいけないことが起きた」「関連者は厳しく処罰する」--。

  韓国科学技術界が窮地に立たされている。偽国際学術大会への参加や研究費の横領などが次々と明るみになっているためだ。科学技術界は謝罪声明発表はもちろん、最大で合計700人に達する研究者に対する調査と懲戒まで行う見込みだ。特に、最近の偽国際学術大会関連では、研究者の中にソウル大やKAIST(韓国科学技術院)など韓国名門校の教授や学生、科学技術界代表研究機関である韓国科学技術研究院(KIST)の研究者が多数含まれたことが分かり、衝撃が広がっている。

  韓国科学技術団体総連合会や国家科学技術研究会、韓国科学技術アカデミー、韓国工学翰林院、大韓民国医学アカデミーなど5つの科学技術団体の団体長は17日午前、ソウル駅三洞(ヨクサムドン)科学技術者総連合会館に集まり、「研究倫理再確立に向けた科学技術界声明書」を発表する予定だ。声明書には、偽国際学術大会だけでなく研究開発(R&D)事業予算の不適切な執行、著名研究者の著書代筆、未成年の子女を論文共同著者に含めるなど、最近韓国内で相次いで明らかになって問題になっている研究倫理イシュー全般に対する反省と予防策などが盛り込まれるものとみられている。

  偽国際学術大会事態とは、「世界科学工学技術学会(WASET)」という名前の幽霊国際学術大会団体が世界の研究者を対象に審査過程なく論文を掲載したり、名前だけの国際学術大会に参加したりすることを指す。学術大会に参加した研究者のうち、相当数は形式的な発表をした後、現地の観光や遊興に多くの時間を使っていたことが分かった。

  最近、国内ある専門メディアが初めて報じたこの偽国際学術大会には、700人に達する韓国名門校の教授や学生、政府外郭研究所研究者が関わったとされている。彼らは国家R&D課題として支援を受けた研究費やBK21奨学金などを流用して海外出張費として使っていた。彼らの中にはWASETが主導した国際学術大会に22回も参加した研究者もいることが分かった。

  国家科学技術研究会(NST)によると、政府外郭研究所研究者のうち、WASETに参加した人は過去10年間で75人に達することが明らかになった。また、審査過程なく論文掲載を承認するWASET関連国内研究は380件余りに達することも分かった。NSTは今回の調査を通じて、虚偽学術団体に参加したことが確認された研究者に対して警告や懲戒などの人事措置を取ることを該当公共研究所に勧告する計画だ。

  NSTのウォン・グァンヨン理事長は「研究者の虚偽学術団体参加は明白な研究倫理違反で、国民の税金で研究する政府出捐研究機関(以下、出捐研)の場合、その深刻性はさらに致命的だ」とし「関連者は断固として処罰するよう所管出捐研に勧告する」と述べた。

  一方、韓国研究財団のノ・ジョンヘ理事長は16日、就任後初めての記者懇談会で「研究者の不正学術活動を予防するガイドラインを用意する」と述べた。ノ理事長は「最近になって不正学術団体を広報する電子メールが急増した」とし「学界からの警告がなかったため、過去10年間、このような(偽)団体が横行することになった」とした。韓国研究財団は反復性および故意性が疑われる研究者を中心に懲戒と研究費回収に乗り出す考えだ。ノ理事長はこの日、研究費横領の疑惑がもたれているソ・ウンギョン韓国科学創意財団理事長に対する監査結果にも言及した。ノ理事長は「検察の捜査とは別に、材料費不正執行に対しては研究財団次元で研究費を還収して国家R&D事業への参加を制限することを検討している」と話した。

  国内科学技術界のある幹部は「今回の事態を契機に、自発的な自浄努力を加えて韓国科学技術界に対する社会的信頼を高めて、国民のための科学技術の社会的責任性を強化する契機にしなければならない」と述べた。
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