幹細胞研究権威のソウル大教授、国際学術誌の論文で写真操作疑惑
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.04 08:38
韓国の幹細胞分野で最高権威者のソウル大学獣医学部の康景宣(カン・ギョンソン)教授の国際学術誌論文で写真操作疑惑が起きている。康教授の幹細胞関連論文の実験写真が同じ論文の他の写真に重複して使われるなど問題があるという。最近同じ大学のカン・スギョン教授の論文が実験写真の重複問題によって掲載を取り消されたのに続き似たような疑惑が相次いで起きている。
今回の写真操作疑惑もやはりカン・スギョン教授の論文問題を初めて提起したポステック(旧浦項工科大学)生物学研究情報センター(BRIC)で提起された。匿名の情報提供者は3日、「康景宣教授が4月10日に米国学術誌の酸化還元信号伝達(ARS)のオンライン版で発表した論文で写真が重複掲載された。操作は明白だ」と主張した。彼は「論文の写真のうちひとつ(5J)は他のひとつ(5H)を180度ひっくり返し重複して使ったものであり、サンプル数は5個なのに対照群数は6個と異なる」と指摘した。種類が違う実験で同一写真が巧妙に重複して使われたもので操作は明らかだという主張だ。康教授はこの論文の責任著者であり、カン・スギョン教授も共著者として参加した。