【コラム】反対者の愛国心も活用すべき=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.04 14:18
2010年8月31日、米国のオバマ大統領は対国民演説を通じてイラク戦争の終了を宣言した。多くの人が、米国を疲弊させた「ブッシュの戦争」を糾弾したが、彼は誰も非難しなかった。『私とジョージ・W・ブッシュ大統領がイラク戦争について初めから見解が違っていたというのは広く知られています。だが誰も米国軍に対する彼の支援や、祖国に対する愛と安保に対する献身を疑うことはできません」。演説は続いた。「イラク戦を支持した愛国者がいて、これを反対した愛国者がいます。私たちは(中略)1つになりました」。18分間の演説が米国を1つにまとめた。
大韓民国は分裂の危機を迎えている。投票日の今日、「朴槿恵(パク・クネ)を守ろう」と「朴槿恵を審判しよう」という極端な声で騒がしい。出口調査の結果が出れば、ただ勝敗にのみ命運をかけていた政治勢力は夜が明けるまで憎悪の言葉を吐き出すだろう。セウォル号惨事の責任の所在も一緒に叫び合うだろう。