韓国慶南銀行、北朝鮮製銑鉄の輸入会社に信用状…米国制裁の有無に注目
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.17 10:35
北朝鮮製銑鉄の韓国不法搬入の過程で信用状を発行したところが慶南(キョンナム)銀行と明らかになったことを受け、米国の制裁の有無に注目が集まっている。正しい未来党のユ・ウィドン議員は15日「昨年8月7日、馬山(マサン)港に2010トン規模の北朝鮮製銑鉄を持ち込んだ輸入会社に信用状を発行した銀行が慶南銀行と確認された」と明らかにした。ユ議員は「慶南銀行が昨年8月7日、船舶「シングァン5号」を通じて71万ドル(約7900万円)規模の銑鉄を搬入した会社に信用状を渡したが、これは関税庁が北朝鮮製銑鉄の不法搬入事例として言及した事例と細部内訳が正確に一致する」と伝えた。慶南銀行側も「ロシア製の銑鉄と承知し、正当な手続きに沿って信用状を発行したもの」とし、ユ議員の主張が正しいと認めた。
これを受け、金融圏では該当銀行が米国の制裁、つまり「セカンダリー・ボイコット(secondary boycott・二次的制裁)」の対象になる可能性があるという懸念の声が出ている。セカンダリー・ボイコットは制裁対象国と取り引きする第3国の政府や企業・金融機関・個人を制裁する行為をいう。主な制裁形態は取り引きおよび購入中断だ。銀行の場合、セカンダリー・ボイコットの対象になれば、米国はもちろん、他の国々との取り引きも中断され、大変な目にあう可能性がある。