北の「ノーショー」パレード…助演を引き受けた屈辱の韓国統一部(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.31 10:55
北朝鮮が準備中の軍事パレードはブービートラップ(booby trap)だ。五輪開幕前夜の来月8日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場を赤く染める秘蔵のカードだ。金正恩委員長が「新年の辞」の原稿を準備しながら精巧に埋設しておいたカードの一つである可能性が高い。毎年4月25日に記念した北朝鮮軍創建日を今年から2月8日に突然繰り上げた点はこうした心証を固めさせる。
にもかかわらず韓国の対応はだらしない。趙明均統一部長官は「偶然に重なったのであり五輪とは関係ない」と話す。青瓦台も「数年前から2・8節を(建軍節として)記念してきた」と強弁する。すべて違う。統一部が年初に出した「2018北朝鮮主要行事予定表」で北朝鮮軍創建日は4月25日となっている。赤い休日の表示はインクがまだ乾いていないように鮮明だ。大規模な軍事パレードは信号弾にすぎない。今後がさらに問題だ。平昌を狙った金正恩委員長の決定打はまだベールに包まれている。軍事パレードで公開する核・ミサイルなどの武器体系は五輪閉幕後に順に威力誇示をする公算が大きい。
悪いクセは簡単には直らない。期待は捨てるのが正しい。場合によっては局面をつぶすこともあるからだ。終盤に平昌五輪に飛び込んだ北朝鮮の主客転倒は想像を超越する。「歴代最悪の人気がない競技大会として記録される冬季五輪に我々が救援の手を差し伸べ、南朝鮮は感謝の気持ちを隠せない」(21日付の労働新聞)という虚しい主張が代表的な例だ。自分たちの「誠意」を無視すれば「祝宴は葬式のようになる」(15日の労働新聞)と脅迫し、数日後には「他人の祝宴に灰をまくな」(25日の労働新聞)として主人の位置を奪う勢いだ。