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元フィギュアクイーンのキム・ヨナ、引退から4年過ぎても「広告クイーン」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.03 09:53
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コカコーラの2018年平昌冬季五輪キャンペーンモデルのキム・ヨナ(左)とパク・ボゴム。(写真提供=コカコーラ)
2014年ソチ冬季オリンピック(五輪)を最後に引退した「フィギュアクイーン」のキム・ヨナ(28)。銀盤を離れてから4年の歳月が流れたが、キム・ヨナは依然として「広告クイーン」だ。

ことし2月の平昌(ピョンチャン)五輪の開幕を控え、最近もテレビをつければ相変わらずキム・ヨナが出演する広告であふれている。キム・ヨナは現在、五輪パートナーのコカコーラをはじめ、SKテレコムやKB金融グループ、東西(トンソ)食品、ニューバランスなどのモデルとして活躍中だ。

 
キム・ヨナは韓国企業評判研究所が昨年11月に発表した女性広告モデルブランド評判でガールズグループAOAのソリョンを抜いて1位になった。

国民体育振興公団は、キム・ヨナが2010年バンクーバー五輪で金メダルを獲得した当時、その経済的波及効果は5兆2350億ウォン(約5533億円)に達すると発表した。当時キム・ヨナの広告料はブランド1件あたり年間10億~14億ウォンに肉迫した。匿名を求めた広告界関係者は「現在、キム・ヨナの広告料は年間約10億ウォン水準だ。引退後もそれほど大きくギャラは落ちていない」と言う。

2007年から10年以上広告界のトップに君臨しているキム・ヨナは「広告界のステディセラー」だ。キム・ヨナが広告界で愛されているのは「4無」の賜物だ。キム・ヨナは▼アンチファンがおらず▼悪い話題がなく▲超える者がおらず▼無欲--という分析だ。

フィギュア不毛地から世界トップに上り詰めたキム・ヨナは選手時代から今までアンチファンがほぼいない。韓国マーケティング会社「第一企画」のキャスティングディレクタープロのナム・ユンジョン氏は「キム・ヨナは国民と疎通しながらトップに立ち、引退の瞬間まで女王のタイトルを逃さなかった」とし「キム・ヨナのアイデンティティはこの時代の国民が望む価値である正義・信頼・希望とも合致している。特有の堂々とした姿に楽しさ、親密さまで持ち合わせている彼女のキャラクターは多くのブランドが目指す価値と相通じている」と説明した。

ソーシャルメディア時代にキム・ヨナは特別な物議を醸したことがない。スポーツ文化研究所のチェ・ドンホ取締役社長は「キム・ヨナはバラエティ番組に出演するような活動をほとんどしておらず、依然として神秘感を保っている」と話した。

母親のパク・ミヒさんが代表を務める所属事務所(オールザットスポーツ)の管理も際立つ。ソン・ドンギュ中央(チュンアン)大新聞放送大学院長は「セレブはイメージメーキングが重要だ。『ゴルフの皇帝』タイガー・ウッズ(米国)がセックススキャンダルと離婚でイメージが墜落したことと比較される」と話した。

韓国冬季スポーツアスリートのうち、今でも彼女を越える選手が登場しないのもキム・ヨナが愛されている理由だ。パク・ソヨン(21)らは依然としてキム・ヨナの陰から抜け出せずにいる。チェ・ドンホ氏は「キム・ヨナは当代を自分の時代にした選手だ。彼女を凌駕する選手が現れるまで、依然として価値が高いだろう」と話した。

キム・ヨナが「ファッショニスタ(優れたファッション感覚で流行を導く人)」という点も魅力的だ。ファッションクリエイティブディレクターのイ・ヨンファ・ロータスグループ代表取締役社長は「キム・ヨナは『ノームコア(ノーマルとハードコアの合成語)ルック』を追求している。フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグのように平凡なティーシャツとジーンズなどを着るように飾らない」とし「トレンドに縛られることなく普遍的なスタイルを演出する。ファッションを通じてカジュアル、洗練美、信頼度を与えているので、広告主が好むだけのことはある」と語った。

広告界では1人のモデルが複数の広告に同時に登場するとブランド価値が損なわれるとし、これを「吸血鬼効果」と呼ぶ。広告に重なるように出演すると、モデルは人々の脳裏に刻みつけられるがブランドが何か分からなくなるのだ。だが、韓神(ハンシン)大メディア映像広告広報学部のチェ・ファンジン教授は「平昌五輪誘致過程から広報大使として『顔』の役割を果たしてきたキム・ヨナは、自身と関連性の高い広告に出演して大衆に自然にアプローチしている」と明らかにした。

キム・ヨナは「ノブレス・オブリージュ(持てる者の道徳的義務)」実践の表象だ。2007年以降、知られている寄付だけでも50回、金額は30億ウォンを越える。ユニセフ広報大使として活動しながら国際救護活動にも関心を寄せている。このため「フィギュアクイーン」のまたの名は「寄付クイーン」だ。キム・ヨナが広告界と国民から愛されている理由だ。

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