【時論】来年の青年就職がさらに厳しくなる理由=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.29 16:41
このような分析を基に、来年の青年層労働市場を展望してみると、楽観的ではないとの結論が出てくる。4年制大学の男子学生は軍服務を含めて卒業までに6年以上かかる。大学進学率が最高だった2008年の余波がまだ根強く残っている。また、2009年と2010年の女子学生の大学進学率は依然として高かった。彼らが昨年と今年から本格的に労働市場に進出し始めた。しかも大学進学率が71%水準と低かった2013年以降、高卒男子学生の相当数が軍服務を終えて昨年から求職を始めている。最初の職場を求めようとする大卒者と高卒者が、いま同時に集まることになったのだ。雇用が大きく増えないなら失業率は高まる一方だ。
雇用率も同じだ。質こそ良くはないものの、今までは高齢層と女性中心に雇用が確実に増えてきた。これは雇用率の上昇につながった。だが、これからはこの傾向が反転する可能性が高い。造船・自動車・スマートフォンなど主力製造業と輸出が厳しさを増している。すでに一部の大企業は来年度の新規採用を見合わせると明らかにしている。もしかしたらわれわれは通貨危機直後の冬を来年再び迎えることになるかもしれない。