ドル高韓国輸出に好材料、金利引き上げ時は家計借金の引き金に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.31 10:52
しかし、増加し続ける家計負債が「引き金」となる。韓国銀行によれば今年6月末現在の家計負債は1040兆ウォンで前年同期より6.2%増えた。また、景気低迷で所得が減り今年の処分可能所得対比家計負債比率は135.1%で昨年より0.4%ポイント高まった。所得に比べて返済すべき借金がさらに速い速度で増えたという意味だ。このような状況で米国が金利引き上げに着手すれば、導火線に火がつく可能性がある。ドル・エクソダス(大脱出)を防ぐために韓銀も金利に従って上げるしかないためだ。
金利が上がれば返済能力が脆弱な限界線上の家計破産で信用不良者が量産される可能性がある。1998年と2008年の悪夢が繰り返される可能性があるということだ。特に退職したり今後控えている「ベビーブーム」世代が弱い輪だ。韓銀のホ・ジェソン副総裁補は「50代以上の退職年齢層は借金増加率に比べて所得増加率が低い」とし、「この世代は住宅担保ローンを出して自営業に大量に進出したが米国金利引き上げの余波で韓国内の景気が萎縮すれば破産する危険が大きくなるだろう」と見通した。