「お金ない」韓国の療養病院、スプリンクラー設置は半数
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.16 13:15
12日に訪ねた全羅南道長城郡(チョンラナムド・チャンソングン)の「孝実践愛の分かち合い療養病院(以下、孝愛療養病院)」。5月28日に21人が亡くなり惨事の現場となった別館病棟は現在閉鎖されて、ものさびしい雰囲気だった。火事が発生した2階の一番右側の病室ははずされた窓の間から黒く燃えた内部が当時の悪夢を思い出させた。長城郡保健所のパン・イルウォン所長(59)は「当直勤務医師と看護師の人材を増やしたが、400人だった入院患者は約100人減った」と話した。
スプリンクラーがなく、夜間当直基準(入院患者200人あたり医師1人)を守らずに発生した後進国型の安全事故の代償は大きかった。全南警察庁は1日、孝愛療養病院を運営している医療法人が健康保険を不当請求した事実を摘発し、全羅南道に開設許可の取り消しと閉鎖措置を通知した。全羅南道のイ・スンソク公共保険担当(56)は「5日から、行政法と医療法により閉鎖のための手続きに入った」と話した。健康保険公団はこの法人が運営中の3病院を対象に618億ウォンを還収することにした。同日、ソウル江西区(カンソグ)のある療養病院。2階建ての病院の1階には飲食店・印刷所が入居している。飲食店では炭火を利用し、印刷所には紙の山がうずたかく積もっていて夜間や休日に火災の危険性が大きいように見えた。しかしこの病院内部にはスプリンクラーがない。