韓経:「技術強国」夢見る中国…ロボット・AI人材引き込む
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.21 11:12
量子コンピューター研究で注目されている39歳のティム・バーンズ・ニューヨーク大教授は2015年1月、米ニューヨークから中国・上海に職場を移した。中国華東師範大がニューヨーク大と共同でニューヨーク大上海キャンパスを設立し、バーンズ教授をスカウトしたのだ。100万元(約1600万円)以上の年俸と子どもの国際学校費用が提供された。研究成果を特許として出願すれば42.5%ほど所有権を主張できる権利も保証された。
フィナンシャルタイムズ(FT)はバーンズ教授の事例を紹介しながら「中国が技術の自立を夢見て人材と技術を吸い込んでいる」と19日(現地時間)報じた。人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ロボティクス、電気自動車、バイオ医薬など未来技術分野で世界的に最も優秀な人材1万人を中国に連れてくるということだ。中国の大学と企業を前に出しているが、背後には中国政府の積極的な支援がある。中国国務院が2015年5月に発表した「メイド・イン・チャイナ2025」戦略の一環だ。高付加価値産業で現在0-30%の技術および部品自立度を2025年には70%まで引き上げるという目標だ。