【時視各角】高齢化の非常事態でも宣言しなければ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.24 10:18
このごろ目につくテレビ視聴率がある。平日夜10時のゴールデンタイムを制したKBS(韓国放送公社)第1テレビの『歌謡舞台』と『生老病死の秘密』のそれだ。17日、歌謡舞台は15.1%の視聴率でほかのチャンネルを圧倒した。莫大な制作費の同時間帯KBS第2やSBS(ソウル放送)の看板ドラマより何と3倍も高い。『生老病死の秘密』も視聴率が10%に迫ってワールドスターや少女時代が登場する水木ドラマの2倍近い。この2つの番組の共通分母は「高齢化」だ。老壮層の視聴者らがテレビ市場の地図を騒然とさせた。
示唆するクイズをひとつ解いてみよう。2年前の2012年、韓国の100歳以上の人口は2386人だった。メディアは「酒・タバコの節制と菜食選好、規則的な生活、和やかな家族が秘訣」としながら長寿万歳報道を流した。その年の高齢者の日(10月2日)に統計庁はこのように展望した。「現在、90代の年配者の数字を勘案すれば、100歳以上の人口は2030年には1万人を超え、2040年には2万人を突破するだろう」。では果たして10月末現在で100歳以上の年配者どれほどになるのか。住民登録によれば正確に1万4853人だ。なぜ2030年に1万人なのか。わずか2年で(死亡届期限1カ月を考慮しても)1万人を相当超えているが…。統計庁のシミュレーションさえ処理できない光の速さで高齢化が進行中だ。