【中央時評】オバマは「崩壊後」を考えてみたのだろうか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.02 16:47
昨年末、韓国・アラブソサエティーがヨルダンの首都アンマンで開催した第11回韓・中東協力フォーラムに参加する機会があった。主なアラブ諸国の主な政治家や知識人たちが大勢参加した場で、自然に2011年のチュニジアから始まった「アラブの春」が話題になった。巨大な社会革命によってアラブ全域に民主化のドミノをもたらすという期待にあふれた「アラブの春」だが、妙なことに現地の人たちの評価はいまいちだった。
何よりも不機嫌な声が高かったのはヨルダンの参席者だった。シリアが内戦状態に突入して何と160万人の難民がヨルダンに流入したということだ。そうでなくても200万人を超えるパレスチナ難民によって困難を経験しているが、シリア難民まで耐えられる能力はないというのが彼らの哀訴だった。さらにイスラム国(IS)の魔の手がヨルダンまで広がってくるかもしれないという不安は文字どおり戦々恐々としたレベルだった。
実際「アラブの春」はチュニジアを除けば全て失敗に終わった。エジプトは強圧的な軍事独裁に回帰し、イエメンは再び混沌の深淵に陥ってしまった。政権交代に成功したリビアも、いまだ交代過程が進行中のシリアも最悪の惨状を体験している。