【コラム】SOS、21世紀の韓国が刻みつける声
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.16 11:46
世の中には見えるものと見えないものの2つの部類がある。合わせて触れることができるものと触れられないが明確に存在する価値もある。見えもせず、触れることもできない、しかし価値ある何かがあるという事実のために凄絶に資源がない韓国経済はそれでも未来のための可能性を開いて行っているのだ。
過去50年間に私たちは目に見えるもの、手で触れられるものの価値を背負って産業経済を支えてきた。世界最高の生産技術を通じハードウェア産業の最強者の隊列に上り、それが資源はなくても20世紀を生存する戦略だった。韓国は鉄鉱石が全く産出しない国だ。だからと隣国から船で半日あれば運んで来られる鉱山があるわけでもない。船で1カ月以上かけて運んできてようやく鉄を生産できる。鉄鉱石を焼くコークスさえ生産されていない点を考慮すると、当初韓国に世界最大の製鉄所を作るというのは愚かな決定であることは火を見るより明らかだった。しかしその良い意味の愚かな決定を通じ、この50年間に韓国が高度成長できる端緒となったのだ。