【取材日記】安保理の中国、北核には目をつぶり耳をふさぐ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.20 14:21
中国の隣国14カ国のうち、中国に最も大きな脅威を与える国はどこか。それはロシアでもインドでもなく北朝鮮だ。北朝鮮が核兵器を開発中の寧辺(ニョンビョン)は北京から数百キロしか離れていない。この寧辺核施設(特に新築中の軽水炉)の安全度は国際基準を大きく下回り、事故が発生すれば中国が最も大きな被害を受ける。また北朝鮮が新築した超大型ミサイル基地は中国国境付近にあることが明らかになった。それでも北朝鮮の核開発を頑なにかばう中国の姿勢は、国際社会が容認できる限度を越えている。理解しがたいことだ。
17日、国連安保理が傘下の対北制裁委員会の専門家パネルが出した年次報告書を採択しようとしたが、中国が拒否権を行使した。中国は「パネルに参加したある専門家が署名しなかったため」という理由を挙げた。しかし海外メディアによると、中国出身のこの専門家は中国政府の圧力で、7人のパネルのうち一人だけ署名できなかったことが明らかになった。