LNGで進むタンカー、現代重工業が世界に先駆け建造(1)

LNGで進むタンカー、現代重工業が世界に先駆け建造(1)

2017年03月21日10時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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現代三湖重工業がソブコムフロットから受注したLNG推進タンカーの鳥瞰図。(イメージ提供=現代重工業)
  現代重工業がロシア国営船社ソブコムフロット(JSC Sovcomflot)社から世界で初めて天然液化ガス(LNG)で進むAFRAMAX(アフラマックス)型タンカーの受注に成功した。アフラマックス型は、経済性に優れていて最も多く使われている規模の原油運搬船を意味する。通常、7万9999~11万トン級のタンカーを指す。

  現代重工業は19日、ソブコムフロット社から11万4000トン級のLNG推進タンカー4隻を2億4000万ドル(約270億円)で受注したと発表した。発注された船舶は全長250メートル、全幅44メートル、全高21メートルで、水面の氷や氷山に備えた耐氷機能(アイスクラス1A等級)を完備している。

  建造は現代三湖(サムホ)重工業で行う。来年第3四半期から2019年第1四半期にかけて順次引き渡していく予定だ。タンカー4隻はすべて、オイルメジャー会社であるシェルが借り、ロシアで生産された原油を運搬するために使われる見通しだ。

  世界的に見てLNG推進船はそれほど多くない。設計と建造で高い技術が求められ、費用もかさむためだ。ノルウェー船級協会によると、LNG推進船は昨年基準で世界的に77隻が運航している。このうち3分の1程度は観光用カーフェリーだ。国際運航船舶が6万隻を越える点を考慮すると非常に少ないと言える。

  だが、今後、さまざまな用途のLNG推進船が増える見通しだとして造船業界の期待は高い。国際海事機関(IMO)協約により、国際運航船舶は2020年1月から硫黄酸化物(SOx)含有比率が0.5%以下の燃料を使わなければならない。これは現在SOx含有比率3.5%以下としている基準を大幅に強化したものだ。この新しい要件を満たすため、LNG推進船の発注は今後増えていく見通しだ。

  IMOの基準強化を受け、韓国政府も2025年までに国内発注船舶のうちLNG推進船の比率を10%(20隻)に高めるという計画を発表したことがある。造船業界はこれまでSOx含有量の制限規制発表やバラスト水処理装置(BWMS)の規制発効などで、老朽化した世界の船舶交替サイクルが前倒しになると期待してきた。BWMS規制は、海洋生態系の破壊と撹乱を防止するために、バラスト水に含まれている有害水生生物や病原菌を除去した後、これを海に排出するよう規定した法案だ。これも造船業界にとって好材料要因に挙げられている。2020年までに新しい要件を満たさなくてはならない400トン級以上の船舶は100万~500万ドルを投じて船を改修するよりも新規発注を選ぶ可能性が高い。

LNGで進むタンカー、現代重工業が世界に先駆け建造(2)
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