【コラム】21世紀型の強大国実験に乗り出したインド(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.24 09:39
11月初めにソウルで開かれた第13回韓国・インドフォーラムで駐日本大使などを歴任したシン(H K Singh)教授は、モディ首相の政治的な強みを適切に要約した。階層社会の伝統にしばられているインドで庶民出身として当選したモディ首相は、変化と改革を目標に提示して、階層・理念・宗教・種族などをこえて皆が豊かに暮らせる社会建設のために国家運営の焦点を経済発展に合わせると約束した。過去の理念的進歩や社会主義政策よりも青年層を中心に新たな中産層をつくるという彼は、すでにグジャラート州知事としての10年間に平均9.8%の成長の実績を誇り、インドの未来、特に成長の可能性に対する自信を国民に吹き込んでいるということだ。
州知事時代から韓国の産業化と民主化過程に格別の関心を見せてきたモディ首相のリーダーシップに後押しされて、韓国とインド両国は今後、積極的な協力を強化しなければならないと韓国・インドフォーラムの共同発表で強調している。防衛産業、核エネルギー産業、情報通信や衛星などの宇宙産業、インドの映画産業(Bollywood)と韓流の連携、LNGタンカーのインド現地造船など多くの可能性が提示され、航空協定・ビザ協定そして通商協定(CEPA)の上方修正を強力に勧告している。