【コラム】「対立共和国」から抜け出す道は近い=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.16 11:37
法王が見せた配慮は、自分よりも弱い人のことを先に考えることから出発する。この世には自分より優れた人もいるが、そうでない人もいる。例えば警備員は、働いているマンション住民にとっては弱者かもしれないが、新聞や牛乳を配達してチラシを配る人にとっては強者だ。最低賃金をもらう人はお金持ちの富裕層をうらやむかも知れないが、失業者は最低賃金をもらう人をうらやむ。このように強者と弱者は相対的だ。
だが韓国社会は周辺の弱い人は見ずに、自分よりも優れた人だけを見る傾向があるようだ。そうするうちに賢くお金のある人に一方的に譲歩と奉仕を要求しながら、自分より弱い人には君臨してぞんざいに接する姿が出てくる。したがって対立と分裂を解決できないのは自明の理なのだ。