無人機、北朝鮮前方3カ所の軍団司令部近隣から出発(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.09 09:47
◆軍事施設偵察が目的=3月24日坡州に墜落した無人機に入力されていた出発と到着地点は開城の北西方面5キロメートル地域だ。同月31日、白リョン島に墜落した無人機の出発と到着地点は海州南東側27キロメートル地点の黄海南道青丹郡(チョンダングン)草庵洞(チョアムドン)だ。また、先月6日、三陟で発見された無人機は北朝鮮江原道平康の東方17キロメートルの塔巨里(タプコリ)地域から出発したことが確認された。これらの地域はそれぞれ北朝鮮軍4(海州)・2(平山(ピョンサン))・5軍団(平康)司令部付近だ。西北島嶼(ソブクトソ)地域と首都圏、中部戦線を管轄する軍事的要衝地だ。軍は北朝鮮軍が西北島嶼地域と首都圏、中部戦線に配置された韓国軍に関する情報と主な施設を偵察する目的で無人機を飛ばしたものと推定している。
◆エンジン異常、燃料不足で墜落した模様=座標分析結果、無人機は3台とも出発直後、螺旋形を描いて高度1キロメートル以上上がった後、南へ向かった。坡州の無人機の予定飛行距離は133キロメートルであった。休戦ラインを越えてソウル市庁まで直線で時速120キロメートルで南下した後、大統領府近隣でUターンし、そのまま復帰する航路だ。この無人機は平均1.5キロメートル高度で全193枚を撮影したことが確認された。大統領府とソウル市庁、坡州と一山(イルサン)近隣の軍部隊の様子が含まれている。キム団長は「燃料が1.9リットル以上残っており、高度が低くなった点を考慮すればエンジン異常で墜落したと見られる」と話した。