【時視各角】文在寅大統領の守られない約束
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.08 11:16
5日、江原道(カンウォンド)山火事現場を訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が被害住民に「このような状況が発生しても大騒ぎすることなくうまく対応したことに感謝したい」と述べたという。「安全問題」はいつの間にか文大統領のアキレス腱、コンプレックスになっている。文大統領は2年前の4月3日、光化門(クァンファムン)広場のセウォル号惨事、加湿器殺菌被害者の家族の前で「安全ために涙を流す国民が一人も出ないようにする」と宣言し、文字にも残した。しかし文在寅大統領の約束は守られなかった。いくら大統領選挙キャンペーン用の言葉とはいえ、度が過ぎれば問題になるという教訓として記録されるだろう。
共に民主党は前政権がまともに処理できなかった水(セウォル号沈没)と火(地震による原発危機誇張)と空気(加湿器事故)に関連する事件に攻撃的に対応し、執権に成功した。災害を収拾しながら生まれた政権だ。それだけに災害の政治的破壊性もよく知っている。水・火・空気と権力の関係を文大統領ほど強く感じている人もいないだろう。「大騒ぎすることなく感謝している」という大統領の言葉が儀礼的な謝意として聞こえない理由だ。