【社説】変わらない北朝鮮、「問題ない」という青瓦台
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.14 10:49
北朝鮮の非核化交渉が遅々と進まない中、北朝鮮の弾道ミサイル基地が電撃公開された。北朝鮮が米国に到達できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射場を解体し、これ以上発射しないと約束したが、韓国と日本を攻撃できるミサイル基地はそのまま運営しているということだ。昨日、ニューヨークタイムズ(NYT)は米シンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)が公開した「申告されなかった北朝鮮:サッカンモル(Sakkanmol)ミサイル運用基地」というタイトルの報告書を引用し、このように報じた。NYTは「北朝鮮が大きな欺瞞(great deception)を使っている」として「北朝鮮は主な(ミサイル)発射場の解体を提示したが、通常兵器および核弾頭の発射を強化できる他の基地10カ所の改善作業を持続している」と指摘した。
CSISは民間衛星を通じて分析した、公開されていない北朝鮮のミサイル基地は20カ所で、この中で少なくとも13カ所を確認した。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長がICBMの開発に関連した東倉里(トンチャンリ)ミサイルエンジン実験場と発射台の廃棄を公言したが、中・短距離ミサイル発射施設は健在で北朝鮮の核脅威を完全に除去するのは力不足ということだ。有事の際、北朝鮮は「スカッド」と「ノドン」など中・短距離ミサイルで韓米軍施設と都市まで攻撃することができる。北朝鮮はこのようなミサイルに核、または化学・生物学弾頭を装着でき、使用時は韓国が莫大な被害を受ける。北朝鮮が保有した1000発程度のミサイルの中でほとんどが短中距離ミサイルだ。「万が一の事態」を仮定して備えるのが安保の基本だ。