【社説】消防署前に日の出観光客の無断駐車、暗たんたる市民意識=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.03 09:05
韓国中部にある忠北(チュンブク)の提川(チェチョン)火災事故は無断駐車で消防車の進入が遅れて被害が大きかった。消防署員は現場に到着しても道に詰まっている車両を片づけるのに貴重な30分を使ってしまった。そのような原因が重なって29人が命を失った。当時、市民は「消防車を妨げる無断駐車は非寛容原則で強力に処罰せよ」と憤った。それがわずか10日前のことだ。
だが、いつのまにか警戒心が蒸発してしまった。新年初日、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)の鏡浦(キョンポ)119安全センターの前が日の出観光客の駐車場に変わったのが象徴的だ。消防署員が20万人の観光客の安全を懸念して鏡浦海水浴場に現場点検に出ていた間、車両約10台が安全センターを占領した。当時、センターには出動したポンプ車1台と救急車1台の他にポンプ車1台が待機していた。消防署員がいちいち車の持ち主に電話をかけて車を移動させるのに40分以上がかかったという。万一、非常状況が発生したとすればどうなっただろうか。いくら異例の日だとしても消防車道まで妨げた常識に欠けた駐車にあ然とするばかりだ。