ミサイル発射、観光開発計画…金正恩が故郷・元山にこだわる訳は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.19 10:03
北朝鮮は16日、党中央軍事委員会拡大会議を江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)で開いた。これまでは最高軍事政策議決機構である中央軍事委を平壌(ピョンヤン)で開催してきた。このため、戦時ではない状況で場所を元山に移した背景について韓国当局は注目している。統一部当局者は18日「北朝鮮メディアを通じて公開された金正恩(キム・ジョンウン)の今年の公開活動は全36回」として「このうち元山一帯で実施した公式・非公式活動が全10回に達する」と明らかにした。公開活動の3分の1を元山一帯で行ったということだ。
当局はこうした一連の歩みが、金正恩第1書記の構想と戦略の中から出てきたものと見ている。まず元山を平壌に続く第2の都市として育成するという意志が敷かれたという分析だ。元山は父・金正日(キム・ジョンイル)時代から開発に集中してきた所であるだけに、遺言に従うという意味で元山を浮上させるためという解釈だ。国民大学のチョン・チャンヒョン兼任教授(統一学)は「北朝鮮は最近、元山付近に馬息嶺(マシンニョン)スキー場を建設したのに続き、元山を観光団地として開発しようとする計画を持っている」として「元山を第2の都市として開発するためのもの」と話した。元山の重要性を浮上させることによって国際社会にこの地域を観光特区化するよう投資を迂回的に促すメッセージという分析もある。