【時視各角】リーダーの資格、サムスン副会長に問う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.27 17:06
最初の質問はこれだ。サムスンはずっと中国を越えられるのか。サムスン家の知人が伝えたエピソードだ。「病気で倒れる前、李健熙会長は堂々としていた。『中国が怖くないのか』と尋ねると『まだ大丈夫だ』と答えた。理由を尋ねると『本当の企業家がいない』という言葉が返ってきた。言い換えれば『自分ほどの企業家はいない』という自信だ」。およそ5年前のことだ。当時は李会長の目を引く中国の企業家がまだ登場していなかったようだ。今もそうだろうか。もし李会長が病床から起き上がって今の中国の企業家を見るとどう感じるだろうか。当時のように自信を持って話せるだろうか。この容易ではない質問に、今は父・李会長の代わりに李在鎔副会長が答えなければいけない。
2つ目は分配だ。李健熙会長は役職員と果実を分け合った。研究開発(R&D)センターの核心人材、核心経営陣、核心補佐役に「大金」を抱かせた。多ければ兆ウォン単位のお金を手にした人もいる。当時まで韓国の財閥はオーナー独占体制だったが、李会長はこれを変えた。最初にパートナーシップを実践したのだ。これがサムスンに最高人材が集まり24時間働くように導いた。李在鎔副会長のサムスンはさらに一歩進まなければいけない。誰とどのように分け合うのか。サムスンの役職員だけではいけない。グローバル人材、国のすべての人材と分け合わなければいけない。それが第4次産業革命時代の命令だ。