青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党「開かれたウリ党」(ウリ党=「わが党」との意)の首都移転をめぐった議論を取り扱う方式が、常識外れの方向に走っている。政府・与党として、最小限の自制力さえ失っている感じだ。
首都移転をめぐる議論のポイントを、とてつもなく「一部マスコミ」への攻撃に合わせているのだから、かなりのピント外れとしか言えない。なぜマスコミがその攻撃の対象にならなければならないのか、納得いかない。とりわけ、今回の懸案は、政治的な闘争でもって解決すべき問題でもないにもかかわらず「対決の構図」へ持っていこうとする与党・政府の意図が到底分からない。