【時視各角】リーダーの資格、サムスン副会長に問う(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.27 17:05
今日、サムスン家の3つ目の歴史が刻まれる。李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン副会長がサムスン電子取締役(登記理事)となる。李健熙(イ・ゴンヒ)会長が倒れてから2年半が経過した。取締役になるということはすべてのことに責任を負うという意味だ。接触面も大きく増える。これ以上サムスンの保護膜に包まれているわけにはいかない。株主総会に出席して鋭い質問に答弁しなければならず、取締役会に出席して意見を述べなければいけない。功過が自分にかかる。ほとんどの財閥3世が避けてしないことだ。それでもひたすら避けていくわけにはいかない。李在鎔時代は李在鎔副会長が自ら開かなければいけない。
すぐに解決すべき課題も少なくない。ギャラクシーノート7の問題がその一つだ。臨時株主総会は良い機会だ。消費者には肉声で素直に謝罪し、投資家には未来に対するビジョンを語ることを望む。ギャラクシーノート7は見方によっては小さなことだ。アップルを追いかけて生じたのではなく、追い越そうとして生じたことだ。iPhoneが世の中に「文化的衝撃」を与えたとすれば、ノート7は「機械的衝撃」を与えた。その衝撃はサムスンにしか与えることができない。したがって今回は失敗したが希望があると言わなければいけない。取締役に選任される臨時株主総会は欠席が慣例だが、サプライズ登場でこうしたメッセージを伝えれば新鮮なものになるだろう。