【コラム】富国強兵後の中国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 10:05
中国は新しい出発ラインに立った。富国強兵が屈辱に対する防波堤にはなるかもしれないが、真の大国の地位まで保証するものではない。大国の真の力は金と力で他人の手首をねじるところにあるのではなく、品格と権威で他人の自発的同調を引き出すところにある。その要諦はジョセフ・ナイ・ハーバード大教授がいうソフトパワーだ。しかしソフトパワーでまだ中国は前途は遠いようだ。
中国メディアは現職の米国同盟国指導者のうち唯一朴槿恵(パク・クネ)大統領が閲兵式に出席することを大々的に浮き彫りにしている。中国が大国なら、それよりもなぜ米国の他の同盟国の指導者は閲兵式に出席しないのかをよく考える必要がある。また、米国と中国の間で韓国がこのような難しい決定をした胸中を読み取り、それに相応する戦略的配慮を惜しんではならない。それが真の大国らしい風貌だ。