【取材日記】「アップル特許放棄」誤報騒動
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.30 11:13
ドイツの特許専門家フロリアン・ミュラーは27日(現地時間)、ブログに「アップルが丸い角などを規定したデザイン特許(D677)の放棄を宣言した」とし「米陪審員が評決した10億ドルの賠償額の50%が減るだろう」という内容の文章を載せた。一部の韓国メディアはこれを引用し、「サムスンの賠償額が半分に減った」と興奮した。証券業界では「アップルの特許放棄でサムスン電子の株価が上がると期待される」という見方も出てきた。
しかし実際の状況は違った。アップルはD677特許が先に出したD087特許と似ていて、重複適用という指摘があるため、両特許を合わせたということだった。結果的にD677の特許有効期間は2023年までと16カ月短縮されただけで、効力自体には変動がない。「サムスンの賠償額が半分になる」というのも根拠のない声になった。アップルが裁判所に提出した「特許期間短縮宣言(terminal disclaimer)」が特許放棄と誤って受け止められたのだ。