中国の金融崛起…人民元、基軸通貨の隊列に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.01 09:21
それでも人民元の国際化のために超えなければならない山は依然として多い。SDRバスケット編入はIMF理事会という国際政治舞台で認められたわけだ。説得と駆け引きが通じる所だ。だが、いまは政治的駆け引きより損益計算が優先のグローバル外国為替市場で認められなければならない。
専門家らは人民元が国際通貨体制の地図を変える“ゲームチェンジャー”になるには力不足という側だ。世界の輸出決済で人民元が占める割合は11%でドルとユーロに次ぐ。しかし市場で認められるのに必要な条件をすべて満たすことはできなかった。まず各国の中央銀行の外貨準備高のうち人民元の割合はわずかだ。人民元建て債券発行額も少ない。人民元勘定の自由化と金融改革、政策の透明性確保など中国政府が受け入れなければならない責任はさらに大きくなった。ウォールストリートジャーナルは「人民元のSDR編入で中国は世界5大通貨国の地位に見合った金融改革課題を完遂しなければならない」と強調した。