「皇帝ネロのようなカダフィの没落は想像できなかった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.24 11:28
昨年リビアを訪問しカダフィ大佐に会ったハンナラ党の李相得(イ・サンドゥク)議員は23日、「皇帝ネロのようだったカダフィがその後11カ月で失脚するとは当時は想像もできなかった」と話した。李議員は中央日報記者と会い、「リビアで新政権ができても数十兆ウォン台の工事をしている韓国企業に被害が及ばないよう政府が対応をしっかりしなくてはならない」として当時を振り返った。
李議員は昨年、駐リビア大使館情報担当外交官の諜報活動で在外韓国人2人が拘束されたことを受けリビアを2度訪問した。2度目の訪問となった昨年9月30日にはカダフィ大佐に会った。当時韓国とリビアの関係は、「韓国情報要員がリビア最高指導者のカダフィに関する情報を不法に収集し米国に渡した」という疑いのため大きな危機を迎えていた。リビアで働く韓国人労働者は入国ビザを受けることができなかった。李議員は昨年7月にリビアを訪問したのに続き9月にはカダフィの故郷のシルテを訪れた。李議員はホテルで1日待機した後、案内を受け砂漠のテントでカダフィに会った。
李議員はカダフィと会った所感をこのように明らかにした。「ちじれた髪に軍服、その上にベドウィン伝統の黄金色のターバンとマントをかけた姿がローマ時代の皇帝のようだった。その上に大きなサングラスをかけており表情を読むのが難しかった。色々な国の独裁者に会ったが、通常側近は(独裁者の前で)とても緊張する。だがカダフィの場合、武装警備兵も置かず軍関係者と秘書陣が気軽な姿でそばにいた。カダフィと彼らの信頼関係は深く見えた」。